家族や友達には話しにくいけど、でも誰かに聞いてほしいこと

家族や友達には話しにくいけど、でも誰かに話したいこと

日々いろんなことを考え、悩むけれど、家族や友達には話しにくい。でも誰かに話したい。そんな話をつらつら綴ります。アラサー、子無し主婦、海外在住、駐在妻。

戦いの日々と「ジョイフル」

ファミリーレストラン「ジョイフル」が200店舗閉店って.....

 

 

悲しすぎる.....

 

 

2日前くらいのニュースですが、ご覧になりましたか。
外食産業、コロナの影響で本当に厳しいですね。

 

 


こんにちは。待宵スークです。

 

 

 

「ジョイフル」って皆さんご存じでしょうか。

 

少し前まで私の地元には全然なくて、就職で他県に引っ越した際に初めて知りました。
何だこれ!見たことないファミレスがあちこちにある!と驚いたのを覚えています。

 

「少し前」といっても、私が就職したのって約10年前ですけども(まじか)(光陰矢の如し)
現在はもう少し全国に拡大してるのかな。

両親は私が教えるまで知らなかったそうです。

 

 

 


ジョイフルはリーズナブルでおいしい、24時間営業のファミレス。

 

 

塾講師として奮闘していた頃、本当~~~~~にお世話になりました。

 

「3万円かかるアクティビティとは」の中で少し触れたこのファミレスが、実はジョイフルのこと。

 

その日に授業をする校舎に向かって運転しながら眺めた夕暮れの街。

 

いつも菓子パンを買っていた国道沿いのコンビニ。

 

塾が終わった後の深夜、憂さ晴らしのようにかっ飛ばしたバイパス。

 

0時の閉店ぎりぎりに駆け込んだスーパー。

 

授業を考えるために朝まで利用していた24時間営業のファミレス。

 

マックの駐車場で夜明けの空を眺めたこともあったな。

 

新卒の年に住んでいた部屋では、ベッドで寝た記憶がほとんどない。

 

布団には埃がたまっていた。

 

 

仕事が終わるのが23時頃。

 

家に帰ったらすぐシャワー。

 

スーツを着て化粧をして、最寄りのジョイフルへGO!!

 

食事とドリンクバー(たまにスープバーも)を注文。

 

朝5時半頃まで滞在して、授業を考えたり、調べ物をしたり、入試研究をしたり。

 

通勤の車で道路が混み始める前に出社!!!

 

 

こんな感じで、平均週2くらいは利用していたかな。

 

 

 

家でやろうとすると誘惑が多いし、何より眠くなってしまう。

 

しかも、しーんと静かすぎるのも、テレビや音楽を聴いているのも集中できない私にとっては、少し人々の話し声のある環境がちょうどいいんです。

 

 

いや、もちろん自分を良い客だとは思っていません。

 

深夜なので空いているとはいえ、4~5時間も長居して、テーブルの上に資料や教材を広げ、真冬は暖房がついていても寒いので厚手のブランケットを持ち込み、スープバーのクリームスープをさらに濃厚にするためコーヒーフレッシュを入れ、ときどき死んだようにテーブルに突っ伏している...

 

大変申し訳ありませんでした。
ご迷惑をおかけいたしました。

 

 

 

 

だけど、私の正社員塾講師生活はジョイフルなしでは語れない。
(「正社員」に大きな意味はないのですが、その後地元に戻って2年間アルバイト塾講師をしたので、その区別のために正社員と書いています)

 

 

正社員で塾講師をやっていた4年間、県内で4ヵ所のアパートに住んだのですが(多すぎだろ)、どこに引っ越しても車で5~10分以内のところにちゃーんとジョイフルがありました。

 

 

 

社会科教師だった私は授業の準備なんて何時間あっても足りなくて、毎日が本当に戦いで。

 

 

第一次世界大戦の授業をする前、いわゆる「サラエボ事件」から始まって、使われた兵器や塹壕のことなど、悲惨な戦争を深夜のジョイフルで黙々と調べていて、ものすごく暗い気分になったっけな。


こんな気が滅入る調べ物は、家に一人でいたら無理。

 

 

この第一次世界大戦の授業が私史上一番うまくいった授業でした。


あのときの達成感は今でも覚えています。
「大戦中の兵士の移動でインフルエンザが世界的に流行したんだよ」って教えたことも。

 

 


入試や定期テストの研究も終わりのない作業。

 

公立高校入試はもちろん、私立高校の問題集も何冊も持っていました。

定期テストも中学校ごとに数年分の過去問を見て「教科書のこのグラフがよく出題されている」とか「この先生は“理由”を説明させる問題が好きだ」とか分析したりして。

 

これもまた地道で眠くなる作業なんですよね。
家でやるのは非常にしんどいので、いつもジョイフルで。

 

授業そのものはトークの巧みな教師に劣るものの、問題研究においては同期の中で上司から最も高く評価されていた私。

 

これもジョイフルのおかげです。

 

 

 

 

新卒の年に通っていた店舗では、いつも深夜のシフトに入っているお姉さんとちょっと仲良くなりました。

大声では言えないけど、たまーにこっそりサービスして応援してくれたことはずっと忘れません。

 

 

 

ガ○トも多かったのでよく行きましたが、やはり私の中ではジョイフルの方が圧倒的に好き。


ドリンクバーはジョイフルの方がおいしいし(てかガ○トはココアが薄い)、スープバーもあるし、ガ○トは少しでもウトウトしていると「他のお客様のご迷惑になりますので起きていただけますか」って強めに叱られる...いや、分かってますよ、ファミレスは寝る場所じゃないって。でもちょっと言い方がキツくて怖い...(当時は本当に申し訳ありませんでした)

 

あ、今ファミレスというか外食産業はどこも苦しいだろうから、悪く言ってはいけませんね。てか、ドリンクバーとスープバーはともかく、寝てて叱られるのは完全に私が悪いけど。

 

 

メニューも好き。


よく食べていたものでパッと思い出せるのは、「サラダうどん」と「豚とキャベツのピリ辛塩鍋」かな。

がっつりいきたい日は「ロースカツ定食」か「チキン南蛮定食」。

 

 

 

 

あの4年間は本当に毎日苦しくて、逃げ出したくて、折れそうな心を必死で奮い立たせて...

今までの私の人生で最も過酷な日々でした。

 

でも、ジョイフルでおいしいお料理を食べて束の間の解放感を味わい、そのあと朝まで作業がはかどると、とても充実した気分になれるのです。


いくら若くても頻繁に徹夜するなんて体に悪いけど、振り払えない不安や焦燥をそうやって乗り越えていました。

 

戦いに明け暮れていた毎日を支えてくれたジョイフルには、心から感謝しています。

 

今度引っ越すときには、またジョイフルがたくさんある地域に行きたいな。

どうかコロナ禍を耐え抜いて、私を待っていてください。

 

 

ありがとうジョイフル!

頑張れジョイフル!