家族や友達には話しにくいけど、でも誰かに聞いてほしいこと

家族や友達には話しにくいけど、でも誰かに話したいこと

日々いろんなことを考え、悩むけれど、家族や友達には話しにくい。でも誰かに話したい。そんな話をつらつら綴ります。アラサー、子無し主婦、海外在住、駐在妻。

今までの私は何だったのか

こんにちは。待宵です。

 少しずつ暖かい日が増えてきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 

 

私は最近Twitterでこんな呟きをしていました。

 

『父親にキツイことを言わないチャレンジ〇日目終了』

 

 

私が夫にすぐ文句を言ってしまうことは以前にもこのブログで書いた気がします。

 

例えば 

「靴下を左右別々のところで脱がないで」

「洗面所のドアちゃんと閉めて」

「ジュースを冷蔵庫から出しっ放しにしないで」

「夕食いらないならちゃんと連絡して」 

こんな感じで。

 

1回や2回なら

「〇〇してくれる?」

「△△だと助かるんだけど」

のように優しく言いますが、

 

何度言っても繰り返されると

「〇〇しないでって言ってんじゃん!」

「何でいつも△△なの!?」

と、だんだんキツくなってきます。

 

 

現在コロナの影響で夫は単身赴任になり、別居中。私は実家の世話になっています。

 

さすがに電話で夫に文句を言うことはあまりないのですが、

 

今度は一緒に住んでいる父親に文句を言ってしまうのです。

 

 

「お箸をそうやって置いたら落とすよって前にも言ったよね?」

 

「注ぎたてのお茶(または味噌汁)が熱いの当たり前じゃん。毎回『あちっ』てやらないでよ」

 

「ティッシュの箱を捨てるときはちゃんと潰してってば」

 

「(普段あまり触ることのない引き出しの中をガチャガチャいじっているところに)ねえ、何探してんの?」

 

 

ちなみに母も父に対してはこんな感じです。
私の性格は母譲り。

 

 

まぁ、こんなのは今に始まったことではないんですけどね。

 

学生時代、父に対してキモチワルイとかはあまり感じませんでしたが、ちょっとした言動にものすごくイライラして。

 

父は悪い人ではなくて、むしろ私なんかよりよほど性格は良いと思うのですが、その悪気の無いところが本当に腹立たしいんですよ。

 

自分の何が母や私をイライラさせているのかサッパリ理解できない、理解できないから学習もできない、だから何年経っても繰り返される。

 

父のことが嫌いなわけじゃない。というか、父娘仲は良い方かな。

母や私とは違う穏やかな性格を羨ましくも思います。

 

だけどものすごくイライラする。

キツイ言葉で非難せずにいられなくなる。

 

 

もしかしたら、読者様の中にも「ちょっとくらい許してあげなよ、カワイイお父さんじゃん♪」と思われた方がいるかもしれません。

 

いやいや、でもね?

 

私だって、父が1回お箸を落としたくらいで怒りませんって。

私も落としたことがないわけじゃないし。

 

1回お茶を「あちっ」とやったくらいで怒りませんって。

私もぼんやりしてたらやるかもしれないし。

 

1回ティッシュの箱を潰さずに捨てたくらいで怒りませんって。

私は毎回必ずきれいに畳んで捨てますけどね。

 

でも、こちらが何度も改善を求めているにも関わらず(お箸に関しては「こうやって置いたら落とさないよ」という具体的な提案もしている)、毎回のように繰り返されてみなさいな。

 

一つひとつは小さくても、現在両親の厚意に甘えて転がり込んでいる居候であるということを差し引いても、そりゃあイライラしてきますわよ。

 

ちなみに、ティッシュの箱に関しては「俺が捨てると〇〇(母)とスークに怒られるから」と言って、空っぽになっても放置しておくようになりました。

何で捨て方を注意した側が悪いみたいになるんや?ちゃんとかさばらないように潰せばいいだけだが?

 

こういう「だって俺がやると怒るでしょ、だからやらないんだよ?」的なのも本当に腹立たしい。

 

 

 

長くなりましたが、私と父はこんな感じです。

 

基本的には私や母に文句を言われても言い返さない父。

だからついキツイ言葉を浴びせてしまう、というのは認めます。

 

 

しかしある時、私の指摘に対して父が珍しく反論し、「いつもそうやって噛みつかれるとストレスが溜まる」と言ったのです。

 

普段なら文句を言うのは母だけですが、私がいると2倍言われるため、さすがに父も苛立ったのかもしれません。

 

 

父のその言葉に私は少なからずショックを受けました。
うまく表せないですが、何だか複雑な気持ちに。

 

穏やかな父に「ストレスが溜まる」と言われるなんて。 

でも、言い方は確かにキツイと思うけど、いつも悪いのは父の方なのに。何で私の方が悪いかのように言うの? 

それとも、「父の言動の悪さ」と「私の言い方のキツさ」を比べたら、もしかして私の方がひどかったの?

 

 

悪いのは父の方、と思っているからこそ吐くことができていたキツイ言葉。

それが一瞬揺らいだといいましょうか。

 

もしかして私は悪い娘なのか。

ひどい娘なのか。

 

悲しみ、悔しさ、戸惑い、いろいろな感情が渦巻きます。

 

これも以前別の記事で書きましたが、私は子どもの頃から、優しく気遣いのできる姉にコンプレックスを抱いていました。

 

夫や父が悪いんだと言いつつも、ずっと自分のこんな性格を嫌だなぁと思っていましたし、世の中には「イライラしないでいられる人」もいるのになぜ私にはできないんだ、欠陥人間なのか、とも。

 

じゃあ、この機に私もイライラしない人になろうじゃないか。 

良い娘になろうじゃないか。 

そしたらいよいよ悪いのは私ではなくて父ということになるし!(おい)

 

そういうわけで、私はもう父にキツイことを言わない!と決意し、「父親にキツイことを言わないチャレンジ」が始まったのです。

 

 

 

父が何をしても、グッとこらえてスルーする。

もしくは「〇〇してみたら?」のように柔らかく言う。

 

しかし、長年文句を言い続けたせいで柔らかく言っても「文句を言われた」と捉えられてしまうことが分かったので、基本はスルー。

 

母は自分は父にめちゃくちゃ文句を言うくせに、私が言うと父がかわいそうになるらしく、私に向かって「まあまあ」と言ってきます。離乳食くらい柔らかーく言ってるのに。

家族の中で私はそういうヤツなのです。32年間そういうヤツとして過ごしてきてしまったので、もうこの先変わることはあるまい。
ちょっと虚しくなる。自業自得か。

 

 

この「父親にキツイことを言わないチャレンジ」、私のことだからどうせすぐに終わってしまうだろうと思っていたのですが、意外にもよく続いています。

今日もまだ継続中。

 

夫や父に対して今までも「ふん!じゃあもう何も言わない!」と思ったことは何度もありましたが、何も言わないでいられるのなんてせいぜい数時間。

結局はイラっと来ると我慢できなくなって言ってしまう。

 

続いているということは、それだけ父に言われた「ストレスが溜まる」の一言が私にとって重かったのでしょう。

そしてTwitterで「〇日目終了」のツイートにいいねをやリプライをくださる方々のおかげ。ありがとうございます。

 

 

1月13日に始まった「父にキツイことを言わないチャレンジ」、今日は2月26日なので1か月を優に越えています。

 

おお!私、わりと頑張ってるやないかい!

私が1か月以上も父にキツイことを言っていないことに父も母も気付いてないのが悲しいところだけど、よく頑張ってる!

 

 

 

それでですね。

実はここからが本題なんですけども。

 

「父親にキツイことを言わないチャレンジ」を続けていく中で気付いたこと。

 

それは、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私のイライラが減った。

 

 

 

 

20日目あたりで気付いたんです。

イライラすることが減ってるな、って。

 

 

え?

 

何で?

 

私がキツイことを言おうが言うまいが父は相変わらずで、私は言いたいことを言わずに我慢しているんですよ?

 

普通に考えたらイライラが増えそうじゃないですか。

言葉にして吐き出していたものを溜め込んでいるんだから。

 

なのに実際にはイライラすることが減った気がする。

 

 

これ、喜ばしいことのようで、全然喜ばしくないんですよ。

  

だって、 

父にキツイことを言わないおかげでイライラが減ったのなら

 

 

 

 

 

 

 

 

今までの私は何だったの?

 

 

 

 

 

 

 

 

父の言動にイライラして、それを解消しようとしてキツイ言葉をぶつけてきたのに。

 

父にイライラさせられていることは間違いないけど、そのイライラを表に出すことで、ますます私自身がイライラを強く感じていたということなのか。

 

じゃあ、今までだってキツイことを言わないでいれば私はもっと快適に生活できたのか。

 

イライラを解消したいはずが、イライラを自ら増幅させていたのか。

 

私がイライラしていたのは父だけのせいではなく、私自身のせいでもあったのか。

 

 

何なんだ。

 

何てこった。

 

なんかすごい悔しいしムカつく。

 

何だろう…

 

なんかすっごい悔しいしムカつく!!

 

悪いのは父なのに「ストレスが溜まる」とか言い出すから、じゃあキツイことを言うのやめてあげるわよ、と思ったのに。

 

私がキツイこと言わなくなったら悪いのは100%父だからな、と思ったのに。

 

結果的に私自身を救ってしまったようで、それがなんかすっごい悔しいしムカつく。

 

笑い話でも、「何だかんだ楽しい家族なんだよね☆」みたいな話でもなくて、真剣に悔しいしムカついている。

 

 

 

今までの私は何だったんだ。

ちくしょう。

 

 

 

いや、いいんだ。別に。

父は何も変わってない。

変わったのは私。

 

父は相変わらず毎日私をイライラさせている。

変わったのは私。

私のイライラを救ったのは、間違っても父ではなく、私自身。

 

私が私の努力により私を救ったのだから、別にいいんだ。

私の私による私のためのチャレンジが良い結果をもたらしたということだ。

(むしろ、父は私がキツイことを言わなくなったと気付いていないので、本来の目的は達成できていない)

 

   

父は良い人だし、良い父親なのに、なぜ私をこんなにイライラさせるのでしょう。 

いや、良い人だし、良い父親なのに、何を私はそんなにイライラしているのでしょう。

 

 

 

てか、読んでいて思いました?

「あなたの父と夫、もしかして似ているのでは?」

 

はい、その通りです。

結婚する前は全然分からなかったけど、一緒に暮らしていると似ているところがたくさんあります。

 

父のことは好きだけど、私の父に対する感情はここまで書いてきた通りなので、「似てるな…」と感じるとモヤモヤと嫌な気分になります。

似てないでほしかったのが正直なところ。

無意識に父と似ている人を見抜いて結婚相手に選んだのかもしれない自分も嫌。

 

父のことは好きだし、仲も良いんだけど…

 

 

 

 

とりあえず、今日もチャレンジは続きます。  

お読みくださってありがとうございました。

夫とまた一緒に暮らせるようになったら、「夫にキツイことを言わないチャレンジ」を始めるんだ!