祝・建国70周年!北の都に行ってきた(3)
こんにちは!
待宵スークです。
北京旅行記第3回!
1・2回目はこちら。
10月4日(3日目)
北京3日目は丸1日オプショナルツアー!
1.万里の長城
2.翡翠(ヒスイ)工場見学&昼食
3.明の十三陵
4.中国茶体験
北京市内といっても、どこでも交通の便が良いとは限りません。
ということで、1日にお楽しみ満載のバスツアーを予約しました。
バスが朝6時半~7時でいくつかのホテルを回ってツアー参加者を乗せていき、出発進行~!!
But!!!
実はこのツアー、ベリー シリアス プロブレム フォー ミー があったのです。
マイハズバンドにとってはノープロブレム。
そう、ツアーガイドが
スピーキングイングリッシュ!!
つまり、英語ガイドのツアーなのです。
同じ行程で日本語ガイドのツアーがなかったため・・・
いいですか、読者の皆様。
海外在住2年半の私の英語力を舐めちゃァいけません。
何と小学生レベルです。
もはや中国語の方がマシ。
英語でバリバリ仕事してる夫とは大違い。
最初の目的地である万里の長城に向かっている間、中国人女性のガイドさんが流暢な英語で挨拶やらツアーの注意事項やら話してくれます。
頑張って耳を傾けていたけど何を言ってるかサッパリ分からなくて、いつの間にか寝てました(ごーーん)。
はっきり聞き取れたのは、「北京旅行は秋がベストシーズン」っていうくだりだけかな。
国慶節に北京なんかやめとけって言ってきた人たち、聞こえたか!
北京旅行を知り尽くしたベテラン(っぽく見える)ガイドさんが、秋が最高とおっしゃっているぞ!!
やはり我々の選択は間違ってなかった!というのを確認し、あとは爆睡。
1時間半ほどバスに乗り、万里の長城に到着!!
But!!!
この日はあいにくの雨。
しかも、さっっっむ!!!
何これ!!?
冬!!?
冬なの!!?
昨日は夏みたいな暑さだったじゃん!!
熱中症になったらどうしようって心配になるくらいの暑さだったじゃん!!
ホテルを出たときから寒かったけど、万里の長城は山だからさらに寒い!!
小雨の中を少し歩いてから、ロープウェイに乗ります。
万里の長城があるところまで徒歩で行くこともできるそうですが、ツアーなので時間短縮のため全員ロープウェイ。
結構速い。
ぐんぐん登っていきます。
雨で視界が悪いですが・・・
うおおおおお!!!
見えた!!!
教科書で見たことあるやつ!!
塾の生徒たちに「北方の遊牧民の侵入を防ぐために造られたんだよ~」って教えてきたやつ!!
これが!!
万里の長城!!!
ついに来たあああああああ!!!
すっげーーーーーー!!!!
ってか、
さむーーーーーい!!!!!
かっぱ着てるし、雨は大したことないけど、風が強い!
風が冷たい!!
冬!?
冬なの!?(2回目)
こんな気候の中、昔の人々は手作業でこの城壁を築いたのか・・・
10月でこれじゃ真冬はどれだけ寒いんだ。
キツイなんてもんじゃないな。
山だから危険も多かっただろうし。
稜線に城壁を造るんですもん。
国慶節の連休が明けた後、バイト先の中国人さんに「万里の長城は世界一大きいお墓だって言われてますよ。建設作業中に亡くなった人があの下にたくさん埋まってるんだって」と言われました。
納得。あそこで作業したら死にます。
こんなんで報われるか分からないけど、あなたたちが築いた城壁は宇宙からも見えると言われるほど立派な姿になって(実際は見えないらしいけど)、日本人なら子どもたちですら誰もが知っていますよ、そしてその城壁が守った中国は世界をリードする立場に登りつつありますよ、と死んでいった彼らに伝えたい。
途中に砦みたいな見張り台があって、
そこから覗くとこんな感じ。
この見張り台、狭くて急な階段を昇り降りしなきゃいけないので、結構怖い。
中国人さんよォ・・・こんな場所でまで先を争わなくてもいいじゃん・・・
危ないから押さないでおくれよ。
足元に全神経を集中させるため、階段の写真は撮ってません!
万里の長城全体、すごくしっかりした造りなんだけど、どこまでが昔造られたもので、どこからが観光地化の後に造られたのか気になる。
よく見ると排水設備なんかもあるんですよ。
修繕とかは定期的に行われてるんだろうけど。
でも、修繕といってもこれだけ長いと大変やな・・・
と思ったら、観光地としてきちんと整備されてるのはごく一部で、大部分は明代に造られたままで少しずつ劣化していってるらしいです。
ちょっと切ないですが、まぁそうなりますわな。
現存する城壁の長さは約6200kmだって。
日本列島が約3500kmなので、その1.8倍近くもある!!
1年に62km修繕しても100年かかる計算。
無理ゲーですね。
明代から手付かずの城壁も見てみたいけど、中国の法令で立入禁止になっているそうです。
どこまでも続くように見える城壁。
もっともっと遠くまで行ってみたかったですが、バスに遅れるといけないので早めに引き返しました。
バスに戻って、次の目的地へと向かいます~。
翡翠工場に到着。
ここでは、翡翠を加工している職人さんを間近で見ることができたり、置物やアクセサリーなど様々な翡翠製品を買い求めることができるのですが・・・
如何せん、全体的に地味でして。
そして値段が高い。本物ですから。笑
ツアー参加者(英語ツアーなので、私たち以外ほとんど欧米人)たちは少し眺めただけで飽きている様子でした。
翡翠はとても美しいし、加工技術も素晴らしいんですけどね。
写真は撮れませんでしたが、これ本当に1つの石からできてるの?嘘でしょ?と思うような精巧な作品もありました。
私と夫はわりと買う気であれこれ見ていたんですが、一口に翡翠と言っても、色や模様は実に様々。
夫はちゃっかり黒い翡翠のブレスレットを購入。
私はどうしようかなーと迷ったんですが、老け顔なので翡翠のアクセサリーはオバサンぽく見えそう…と思えてしまって結局何も買わず。笑
その後、博物館に併設されているレストランで昼食。
10人くらいで1つの丸いテーブルに座ります。
中華レストランといえばコレ!って感じの、ぐるぐる回る円卓です。
メニューは家庭料理っぽい感じかな。
But!!
あんまりおいしくない(ごーーーん)。
いや、マズイわけじゃないんだけど・・・
味云々というより、めっちゃ冷めてる。笑
それと、せっかくの北京旅行だから中国らしいテーブルセットで中国料理をいただくのはいいとして・・・
円卓に並べられた大皿料理に、取り箸とかトングが置かれてない。
まじか・・・
みんな自分のお箸で取るしかないの?汗
そういうもんなのかな・・・
諦めて食べる。
そして部屋が寒すぎ。
少しでも暖を取りたくて、熱いお茶のカップをホッカイロ代わりに手で持っていたくらい。
落ち着いて食べてられん。
ツアー参加者みんな腕をさすったり肩を縮こまらせたりして、寒いアピールしてるよー!
店員さん気付いてー!笑
昼食が済んだら、次は「明の十三陵」へ!
相変わらず寒いけど、雨が上がって少し明るくなってきました。
明の十三陵は現存する中国最大の陵墓群で、世界文化遺産「明・清王朝の皇帝墓群」の一部。
明王朝13人の皇帝や皇后たちが眠っています(明の皇帝は全部で16人)。
敷地内は緑が多く、とても静かで時間がゆっくり流れている感じ。
ここはガイドさんの案内でツアー参加者全員一緒に見学したので、なかなか写真が撮れず…
もっと撮りたかった…orz
一般公開されている陵墓は3つだけ。
そのうち、万暦帝の陵墓である「定陵」は発掘されており、地下宮殿の内部を見学することができます。
今は壁がコンクリートで固められて、照明もついてるけど、400年前とかどうやって造ったんだろう。
かなり広くていくつかの部屋に分かれているので、手作業で造るなんて気が遠くなるな…
地下宮殿内には発掘された遺品も展示されています。
外に出たら、何やらイベント?をやっていました。
明代の皇族、貴族、軍人の衣装を着た人たちのファッションショーみたいな感じ。
頭の飾りがめちゃ豪華!!重そう(笑)
欧米のドレスももちろん綺麗だけど、中国的な美もやはり素晴らしいですね。
最後は中国茶体験。
私は中国のお茶屋さんに普段からちょくちょく行っているので、そこまで新鮮味はありませんが、いろんなお茶が飲めるのでわくわく。
解説をしてくれたのはチャイナドレスの綺麗なおねいさん。
もちろん英語ペラペラです。
手付きも鮮やかで、ふつくしい・・・
烏龍茶、プーアル茶、ジャスミン茶、ローズマリー茶、フルーツ茶の5種類。
どれもいい香り。
寒かったので、温かいお茶でほっこりしました。
体験の後は茶葉や茶器等のお買い物タイム。
うちには中国茶が常備されているので特に必要ないなーと思っていたら、突然「ジャスミン茶がほしい」と言い出す夫。
え…別にいいけどジャスミン茶なんて好きだっけ?と聞くと、「うん、俺は好きだよわりと」とあたかも前からそうだったんだと言わんばかりの表情。
疲労回復に効くらしいから、会社で飲む!とのこと。
小さめの缶1つお買い上げ。
ちなみに、この記事を執筆している本日は旅行から3週間以上経っていますが、ジャスミン茶は未だに開封されておりません。
うん。こうなるだろうなと私は分かってたよ。
まぁせっかくの旅行なので良しとしましょう。
全ての行程が終わり、ホテルに到着。
そして!!!
夕食は念願の北京ダック!!!
これを食べに来たんです!!!
とはいえ元々宮廷料理だし、ある程度お金出さなきゃいけないのかなと思っていました。
でも、調べてみると意外とリーズナブルで大衆的なお店も多いんですね。
ホテルから歩いていけるお店を予約して、いざ!!レッツダック!!
の前に、スタバへ寄り道。
夫が北京限定のマグカップをほしがったので。
各国や各都市でその地名の入ったデザインがあるんですよね。
別にいいんだけどさ、前に香港行ったときもシンガポール行ったときもそんなん買わなかったし、何なら今住んでる某市のマグカップも買ってないよね?
夫「でもバンコクのは持ってるじゃん」
ふーん…(笑)
夫は気まぐれコレクターなんです。
(徹底的コレクターよりいいか笑)
予約の時間が来るまでスタバで過ごし、レッツダック!!!
店内は明るく解放的。
リーズナブルなだけあって、若いカップルや家族連れもたくさんいました。
コースの最初に来たのはこれ。
中国ではよく見かける果物で、小さくて甘みの少ないりんごみたいな感じ。
蜜たっぷりの甘いりんごを食べ慣れていると、正直そこまでおいしくはないです。
なので、とりあえず放置。
あと、梅ジュース。
梅しそふりかけの味がしました。
梅干しの味でもなく、しその味でもなく、梅しそふりかけって感じ。
次に来たのは豆苗の炒め物。
これすっごくおいしかったー!!
写真撮り忘れた(泣)
あまり食べたことのない味でちょっと独特の甘さ。
何の調味料を使ってるんだろう…
次。
見るからに辛そうな山の中に牛肉の唐揚げみたいなのが埋まってます(笑)
唐揚げ自体はそこまで辛くなくて、でも香辛料が効いてておいしい。
そしてついに!!!
キターーーーーーーー!!!
北京ダック!!
ベイジンカオヤー!!!
テッカテカ!!
こんがりパリパリ!!!
春巻きの皮みたいなものにキュウリや白ネギと一緒に巻いて食べます。
でもせっかくだから、まずはダックだけで食べてみよう。
私は脂っこいものが好きなので、春巻きの皮とかキュウリとかで薄めたくないのよ。
ぱくり。
もぐもぐ。
もぐも・・・・
んんんんまい!!!!
おいすぃーーーーーーー!!!!
お・い・C ーーーーーー!!!!!!
溢れ出る脂!!
溢れ出る脂!!
溢れ出る脂!!
うん、アブラ感すごすぎ!!!!
続けて食べたらきっと胃がもたれる!!
だめだこりゃ!!!
納豆が単独より納豆ごはんの方がおいしいのと同じで、北京ダックも春巻きの皮と薬味があった方がいいわ!
いや、でもこれほんとに、ちゃんと巻き巻きして食べると本当に美味い。
お腹は満たされていくけど、口は飽きない。
うんんめぇ~~~~~~。
うんんめぇ~~わ~~~~~~。
旅行中に食べたものとしては、カヤジャム以来の衝撃か。←懐かしい!!
いやぁ、まいりました。
これはあかん。
おいしすぎました。
このコース、2人で3500円くらい。
2人でですよ。
コスパ最強かよ。
しかも、焼き上がった鶏を切り分けていくところのすぐ近くの席!
ラッキーすぎる偶然!!
おかげで写真も動画も撮り放題。
包丁で切り込みを入れて皮をはがすと、肉汁がどばーっと出て脂が滴り落ちる!!
うわー!!どっちの料理ショーで見たのは大げさじゃなかった!!
子どもたちも興味津々。
実はこれで終わりではなくて、最後にスープが出てきました。
たぶんあれです。
北京ダックとして食べる部分以外を使って作るやつ。
鶏白湯的な?
中国ではよくあることですが、スープがでかすぎ(笑)
写真だと伝わらないかなー。
持ってたポケットティッシュと並べて撮ったんですけど。
深さもあるんですよ。この器。
2人前コースの中で、スープだけ量がおかしくない?
5人前はあるよね?
もうすでにかなり満腹。
あの春巻きっぽい皮がお腹にたまるんですよね。
来る前にスタバでココア飲んじゃったのもいけなかった。
いやいや、ココアのせいじゃない。
空腹に負けてココアを飲んじゃったせいじゃない。
スープの量が多すぎるんだ。
全部は飲み切れなかったけど、おいしかったです。
濃厚でした。
はあ~~~~~大満足。
北京、悔いなし。
ということで、3日目終了!
次回は最終日、4日目です!!