グレート・ファイアウォールとの終わりなき戦い
「パース!君に決めた!」
くそっ、ダメか...
「行けっ!シカゴ!」
シカゴでも勝てない...
グレート・ファイアウォールめ...!!
...はっ!来てくれたのか!
これできっと...
「頼んだ!シンガポール!!」
やった!ようやく成功ーーーーー!
祖国日本を離れ、東アジアの大国で暮らす私たちは、日々「グレート・ファイアウォール」との戦いを強いられている。
令和だろうが何だろうが、我々にとっては海の向こうの話。
今回は、その巨大な壁に挑む私と戦士たちの様子を少しだけお届けしましょう。
あ 申し遅れました。
スマイリングシンデレラ、待宵スークです。
闇営業ばりに暗い昨日の記事で2019年はブログ納めのつもりだったんですけどね。
駄文を書き散らかしたくなったんです。
ええ、もう書き始める前から駄文のつもりで考えてます。
一生懸命書いたって駄文になってしまうことが少なくないのですから、駄文のつもりで書いたら駄文オブ駄文が出来上がるに違いありません。
楽しみですね。
それでは参りましょう。
ミュージック、スターティン!!
まず、戦士たちの紹介をさせていただきます。
冒頭で戦っていたのが、パース、シカゴ、そしてシンガポール。
先ほどはたまたまシンガポールが「壁」を突破しましたが、パースもシカゴもまるでジャッカルのように頼りになる戦士たちです。
パワーで群を抜いているのが香港、台湾、マカオでしょうか。
彼らが登場してくれると非常に心強い。
サンフランシスコ、シアトル、カナダといった北米勢は、笑わない男もびっくりの安定感。
力が弱く、レアキャラ感があるけれど、ここぞというときに確実性を発揮するのが日本。
最近めっきり参戦しなくなってしまったのは韓国、アルジェリア、シドニーやメルボルン。
なお、ホワイト国かどうかは関係ない模様。
インドネシアやブラジルは気まぐれで、たまには役に立つけれど...アテにはできないかな。
きっと毎日どこかでタピってるかドラクエウォークをやってるんでしょう。
はい。
え??
何の話だよって??
まあまあ、お待ちなさい。
これは駄文として始まり駄文として終わる、駄文オブ駄文なのですよ。
慌てないで。
私たちの戦っている相手「グレート・ファイアウォール」について、まだ何も説明していないんだから。
グレート・ファイアウォール(GFW)とはーーーー
中国全土に敷かれているインターネット検閲・ブロックシステムのことである!
(※香港、台湾、マカオを除く)
政府にとって不都合な情報の規制、中国独自のインターネットサービスの拡大などが主な目的。
以前もこのブログでも書いたことがありますが、
・Googleのサービス全般
・Yahoo!の検索機能
・Twitter
・LINE
・Instagram
・YouTube
などなど、様々なサービスがGFWによってブロックされています。
つまり、これらは中国では使えないということ。
にわかには信じがたいですよね。
他にも、特定のワード、特定の新聞社のページが表示されない等、挙げたらキリがありません。
「使えない」って何?
どういう状態??
例えば、GoogleやYahoo!の検索機能。
検索窓に言葉を入力して、検索ボタンをクリック。
すると、
こうなります。
LINEでは、受信した新しいメッセージが反映されない、こちらからメッセージを送れない。
Twitterも同様。
タイムラインが更新されない、自分のツイートもできない。
控えめに言って、
不便すぎるだろオイィィィ!!!
ということで、こんなネット環境では生活に支障をきたすため、GFWをどうにかして打ち破る...というか回避する必要が出てくるわけです。
そこで使われているのが「 VPN (Virtual Private Network)」というサービス。
基本的な仕組みがワタクシの頭ではちょっと理解できない上、いろんなタイプがあって難しい。
なので私が利用しているサービスをsexyに説明すると、
別の国や地域のIPアドレスを使うことで、中国国内からのアクセスだとバレないようにする
→GFWに引っ掛からない!!!
って感じです。
(※テキトーなので参考にしないでください)
それでさっきからシンガポールだのサンフランシスコだの言ってたんですね。
VPNのアプリを起動して、
サーバーを選択し、
接続できるか...
ドン!!
こんな感じですね。
ただし、このようなサービスを中国政府が野放しにしておくはずがありません。
VPNを規制しようとする動きが年々強まっていると言われています。
大型連休や国家にとって重要な行事があるときは規制が強まり、VPNがほぼ使えない状態になることも。
(※このへんの事情も私はあまり詳しくないのですが)
チーーーーーン。応答セヨー。
原因はよく分からないのですが、9月頃から私が利用しているVPNサービスはずっと不調続き。
例えば、仕事や家事の合間にササッとLINEを返したい。
そう思っても、そのタイミングでうまくVPNに繋がってくれなければLINEは使えません。
10分や20分トライし続けても繋がらない、なんてこともザラ。
計画運休みたいにならないかな。
いつが繋がらないのか初めからはっきりしてほしい。
やってられませんよ、まったく。
夫と結婚し、翔んで中国になったことには後悔などあろうはずがありません。
でもネット規制は本当に#KuTooだし、イライラする。
どうにか少しでも面白くしないと、こんな状況が続いたら発狂しそう。
ということで、私の脳内は冒頭のようになってくるわけです。
「香港、君に決めた!」
なぜだ...数値は出ていたのに...
「サンフランシスコ、任せたぞ!」
何!? 抜群の安定感を見せていたサンフランシスコでも突破できないなんて...
「じゃあ...シアトル!あなたの番です!!」
ダメだ、もう時間がない!休憩が終わっちまう!!
...おや...?
「...久しぶりじゃねぇか、アルジェリア。どうせこのままじゃ俺はLINEを返せねぇ。こうなったら、お前に懸けてやるよ...!!
行け!アルジェリア!!」
...よしっ!!よくやったアルジェリア!!
お前...待たせやがって!!
そのうちに戦士たちまで喋り出します。
台湾「ご主人、俺に任せときなよ。Twitterのリプ返がたまってるんだろ?」
私「そうなんだ。今返せないと、あとはもう夕食を作り終わってからになる。頼んだ、台湾!!」
台湾「・・・・・」
私「おい、台湾・・・?」
台湾「 (接続できませんでした) 」
私「オイィィィィ!!!」
パース「私がいきますよ。台湾のやつ、力が入りすぎちまっていけねェや。私がチャチャッとやりますから」
私「パース、頼りにしてるぞ!」
パース「・・・・・」
私「おい、パース...」
パース「・・・・・」
私「...シンガポール、準備しろ」
パース「 (接続できませんでした) 」
私「くそっ!パースめ、調子のいいこと言いやがって...シンガポール、いけるか」
シンガ「こっちはいつでもいいよ」
私「行くぞ」
シンガ「・・・・・」
私「シンガポール、もうお前しか...!」
シンガ「 (接続しました) 」
私「よくやった...!」
シンガ「最初からアタシにしとけば良かったんだよ、まったく。あいつらは気分屋で使えないんだからさ。
いつもご主人のピンチを救ってきたのは、このアタシさ」
香港「おい、今のは聞き捨てならねぇなァ、シンガポール。俺がお前に劣るってのか?お前が接続に成功するのは、4年に一度じゃない、一生に一度だろ?」
カナダ「はぁ、ちょっと待ちなって...ケンカしてる暇があったら成功率を上げること考えたら?私は確かにパワーは弱い。でも今週の成功率は私がNo.1だよ」
シアトル「誰がNo.1だって関係ないさ。僕たちの役目は、ONE TEAMになってご主人様の快適なネット環境を守ることだよ」
私「...って、Twitter開いたらもう接続切れとるやないかい!!シンガポール!!仕方ない、やり直し」
私「ぅおーーーーい!!!誰か!誰かおらんのかーーーい!!!誰か返事しろぉぉぉお(休憩時間終了)」
はい。
いつまで続ける気ですかね。
もうそろそろやめておきましょう。
とにかく何が言いたいかというと、この国で暮らしている限りグレート・ファイアウォールとの戦いは終わらない。
いや、正確にいうと私は別に戦ってはいない。
一方的に妨害を受けてるだけ。
仕組みについては本当に全く理解できてないですけども。
グレート・ファイアウォールも、VPNも。
繋がりやすいサーバー・繋がりにくいサーバーがあるのもよく分かりません。
でもとにかく、LINEもTwitterも検索機能も好きなときに使えない、不便!不便!エブリデイ不便!!
有料のVPNにペイペイしてても繋がらない時は繋がらないし!!
もぉ~~~~イライラするぅぅぅうう!!!!
もうすぐ旧正月(春節)がやってきます。
VPNの規制が厳しくなり、前回もずいぶん苦労しました。
またその季節になる前に、ネット規制の苛立ちを書いておきたくなって。
あと、脳内で展開されているVPN劇場を垂れ流したくなって。
2019年を締めくくるにふさわしい、なかなかの駄文になったのではないでしょうか。
でも、馬鹿馬鹿しいことを書き連ねてきましたが、ネット規制って言語や文化以上に自分の力ではどうにもならない問題なんですよね。
どれだけ頑張ろうとも、金を払おうとも。
繋がらない時は繋がらない。
ちなみに、今は12月31日AM4時。
何やってるんでしょうね。
日本のように年末年始の休みがないので、明日もバイトなのに。
これ公開して大丈夫なのかな。
ここまで読み進めてこられた人、います?
ああ、いますね。
よほど暇だったのでしょうね。
嘘です。
ありがとうございます。
貴重なお時間をこんな駄文のために割いていただき、本当に申し訳ない。
昨日の暗いブログと同一人物なのか、自分でも疑わしくなってきました。
ではでは、これで本当に2019年最後です!
ありがとうございました!
来年もよろしくお願い致します!
待宵スークでした\(^o^)/