私は本気だ
私は本気だ。
今までも本気だったが、今回の私は一味も二味も違う。
無駄にするわけにはいかないチャンス。
ずっと待ち望んでいた。
絶対に負けられない戦いが、ここにある。
入念に準備をし、万全の状態で“そのとき”に臨まねばならない。
2017年3月、某国で夫と暮らし始めてまもなく丸3年。
今月末には私にとって3度目となる春節(旧正月)を迎える。
ついに来たのだ。
ついに来たのだ。
夫婦別々帰省が!!!!!
ついに!!!
実現するのだァーーーーーッ!!!!
某国で働く夫が5日以上の連休を取れるのは年に3回。
春節、国慶節、夏休みだ。
そのうち2回(少なくとも1回)は日本に帰国する。
昨年の春節に帰国したときの様子は「久しぶりに日本に帰ったときの話」に書いたが、驚異のタイトスケジュールだった。
5泊6日で
某国→夫の実家(九州)→私の地元(関東)→夫の実家→某国
である。
一応事情があってのことだが、それにしたって金も時間も無駄としか思えないだろう。
さらに、昨年夏の帰国は
某国→私の地元→私の祖父母宅(東北)→私の地元→夫の実家→某国
一応事情があってのことだが、それにしたって金も時間も無駄としか思えないだろう。
親たちはもう若くないし、出来るだけ顔を見せに行きたい。
そのためならば多少の無理はする。
しかしながら、私は夫の実家にいても気を遣うだけだし(義両親はとても良い人たちだが)、夫も関東に来たって友達がいるわけでもない。
相手の地元に一緒に行っても特に楽しいことは何もないのだ。
そのうえ、遠い。
大きな荷物を持っての移動は骨が折れる。
今までも別々に帰省したいという話は何度か夫にしてきた。
しかし、夫の両親が夫婦仲を心配するのではという懸念があって出来なかった。
(私の両親は呑気なので、北京旅行中のツーショットとか送っておけば問題ない)
けれども今年は、私は引かなかった。
これが最後のチャンスなのだと夫に強く訴えた。
結婚して何年も経ってから別々に帰省するなんて言い出したら、それこそ夫婦仲を心配されるだろう。
過去2回の春節で、夫婦両方の地元に帰る労力・時間・交通費がどれだけかかるかよく分かったのでと話せば、お義父さんもお義母さんもきっと理解してくれる。
今こそベストタイミングなのだーーーー
こうして夫の両親への説明を済ませ、夫婦別々帰省が実現する運びとなったのであった。
しかし!!!
今回の帰省はそれだけではない。
夫婦別々であるだけではない。
実は今まで、私は2回ほど単独帰省をしている。
つまり夫を某国に残して、1人で日本に帰ったのだ。
私は家族に会ったり地元の友達と遊んだりして、自由な時間を満喫した。
ならば、なぜ今回の別々帰省をそこまで喜ぶのか。
また可能なタイミングで単独帰省すればいいだけのことじゃないか。
違う。
全く違う。
別々帰省と単独帰省は、夫に遠慮することなく地元でフリーダムに過ごせるという点においては同じだ。
しかし、違う。
違うのだよ・・・
単独帰省の場合。
私が日本に帰っている間、夫は某国で一人暮らしだ。
それは洗濯物が溜まり、食事のデリバリーのゴミが溜まり、コップ等の食器が洗われないまま放置されることを意味する。
当然のことながら、一人暮らしが長くなればなるほど部屋の状態は悪化していく。
つまり、私はあまり長く家を空けられないのだ。
夫のためでもあり、戻ってきてから片付けをする私自身のためでもある。
加えて、いくら私といえども、毎日朝早くから夜遅くまで働く夫を置いて日本で遊び回るのは少々罪悪感を覚える。
誰にも文句を言われる筋合いなどないわと思いつつ、やはり申し訳ないと感じてしまうのだ。
だが、今回は違う!
私が日本に帰っている間、夫も同じく日本にいる。
部屋が汚れる心配も後ろめたさを抱く必要もない。
たっぷり6泊7日、自由なのだ!!
ああ、なんて素晴らしいのだろう。
日本で誰に会おうか、どこに行こうか。
あの人と酒を飲みながら語り合いたい。
久しぶりにあの場所にも足を運びたい。
考えただけで胸が高鳴る。
1秒たりとも無駄にできない。
いや、敢えて余白をつくるのも良いかもしれない。
時間を気にすることなく本屋を見て回ったり、カフェでゆっくりとコーヒーを飲んだり。
贅沢この上ない過ごし方だ。
日本の食べ物もたくさん味わいたい。
コンビニスイーツにファミレスのハンバーグ・・・
寿司や和食ならともかく、そんなのを楽しみに帰国するなんて可笑しいかな?
日本の皆さん、どうか笑わないでくれたまえ。
当たり前のように手に入る安くて美味しい食べ物は、某国では当たり前ではないのだ。
そう!友人たちに連絡を取るのももちろんだが、私が今日からでも取り組むべきこと。
それはずばり、ダイエットだ。
せっかく日本にいるのに、太るかしらなんて気にしていたらもったいない。
帰国するまでに出来るだけ絞るのだ。
今までは、日本に帰国し、戻ってきた後に記事を書くことはあった。
しかし今回は帰国する前に書いている。
それくらい、私は本気だ。
日本での時間を全力で楽しむ。
残り2週間と少し。
私は本気だ。
おっと。
本気のあまり、記事の初めに名乗るのを忘れていた。
お読みくださってありがとうございました。
待宵スークでした。