家族や友達には話しにくいけど、でも誰かに聞いてほしいこと

家族や友達には話しにくいけど、でも誰かに話したいこと

日々いろんなことを考え、悩むけれど、家族や友達には話しにくい。でも誰かに話したい。そんな話をつらつら綴ります。アラサー、子無し主婦、海外在住、駐在妻。

「才能はないけど、人一倍努力して成功しました」

こんにちは。待宵スークです。

私のブログを開いてくださって、ありがとうございます。

 

 

「私には才能はなかったけど、昔から誰よりもたくさん練習してきました。結果を出すことができて本当に嬉しいです。また、支えてくれた家族や、応援してくださった皆さんに感謝します」

 

日本人の金メダリストのコメントって、こんな感じの場合が多い気がします。

それが悪いという話ではありません。

 

 

なぜ「才能がある」とは言わないのか

日本人は(世界の国の人は分かりませんが)、素晴らしい成功を収めても「私には才能があります」とはあまり言わないですよね。

 

もし金メダリストが「才能のおかげです」なんて言ったら、天狗になってるとか調子に乗ってるとか言われて叩かれそうです。

「才能はなかったけど努力しました」と言った方が謙虚な印象を与えますね。

実際、大変な努力をしているのは間違いないでしょうし。

 

あなたが成功している仕事やスポーツなどに対して、もし他人から「あなたは才能があっていいよね」と言われたら、嬉しいですか?

嬉しくないという人が多いのではないでしょうか。

その言葉は「あまり努力しなくても成功できていいよね」という嫌味が込められているのを感じるからだと思います。

「あんたが見てないところでも努力してるからだよ」と思わず言い返してしまうかもしれません。

努力を否定されるのは、誰にとっても腹立たしいことです。

 

一方、「才能があっていいよね」と言っている側は何を思ってそんなことを言うのでしょう。

おそらく「私は努力しても成功できなかったのに」という悔しさがあるのではないでしょうか。

成功できなかった=努力していないからだと思われたくないのです(実際にどれだけ努力しているかは別として)。

 

「成功した人は努力を理由に挙げ、失敗した人は才能のなさを理由に挙げる」みたいな言葉がありますが(間違ってたらごめんなさい)、結局どちらの人も自分の努力を認めてもらいたい、努力してきた自負があるのは同じなのではないかと思います。

(そもそも何にも挑戦せずに「才能があっていいよね」とぼやいている人は除きます)

 

 

才能があるのは嬉しいことじゃないか?

しかし、私は人から「才能があっていいよね」と言われたらたぶん喜ぶと思います。

だってそれは、大した努力をしていないと思われているとしても、周りから見て自分はスゴイ人ってことじゃないですか。

人からスゴイねと言われることに慣れていない私にとっては、周りに才能を感じさせているなんてとても嬉しいです。

 

学生時代に約10年やっていたスポーツも塾講師の仕事も、まさに「才能がない人が努力するとこうなります」という感じでした。

努力しているので自分自身は確実に成長しているのですが、周りと比べるといつも下の方っていう。

 

しかし、塾講師としては鳴かず飛ばずだった私ですが、実はその後ある仕事でちょっとした成功を収めました(詳細はいつか書けたら書きます)。

 

それまでは「私には何の才能もない。不器用で、何をしたって人より秀でることなんかできないんだ」と思ってずっと生きてきました。

どう見ても周りより私の方が努力しているのに成果が出なくて、努力が足りないと言われる日々を送ってきました。

 

だから、アラサーにして初めての成功を掴んだとき「今まで気付かなかっただけで、私にも才能があったんだ!」と思ったのです。

そんなに規模の大きい成功ではないし、自慢できるようなことでもありませんが。

その仕事で、もちろん努力もたくさんしました。

環境や運のおかげだと思う部分もたくさんあります。

でも、「他の人より私の方が何か分からんけど上手いなぁ、伸びるなぁ(才能?)」と思う部分も確実にあると感じたのです。

全く努力してしてないと思われるのはさすがに嫌ですが、「才能があっていいよね」って言っていいよ!!という心境でした(笑)。

 

 

努力こそ全てなのか

才能があっても努力しなければ成功できないので、努力を称えることは良いと思います。

才能は自分では決められませんが、努力は自分次第ですから。

しかし、「成功するのに才能は関係ない。努力こそ全て!!」と言わなきゃいけない風潮というか…そっちの方が私にとっては違和感があります。

そういう人は、力の限り努力して報われなかった経験がないのかなぁとか思ってしまうんですよね。

だって「才能は関係ない。努力こそ全て」という人は、努力次第で金メダリストにも学者にもなれるってこと?

アスリートの中には「いやぁ、僕は勉強の方は全然ダメで…」って言う人もいると思うんですよね。

 

 

終わりに

成功者の努力を軽んじるつもりは微塵もありません。

また、自分が失敗してきたことを才能のせいにして擁護したいという意図もありません。

しかし、自分自身というより世の中を見ていて、全ての失敗者が努力不足なのか?と疑問に思うことがときどきあります。

成功者は努力を語りますが、失敗者には何かを語る場さえ与えられないので。

それから、自分のことも他人に対しても「才能がある」と言うと好印象に捉えられないことも、何だかちょっと変じゃないかなと…

 

そんなことを思って、書いてみました。

うまく伝えられたのかしら(汗)

 

でも、自分の全ての失敗を努力不足のせいだと思える人が成功者になるのかな。なんてことも書きながら思いました。笑

 

 

 

それでは、今回はこの辺で。

お読みくださり、ありがとうございました。