小さな小さなサービスに感動した話。こんな気遣いができるひとになりたい
こんにちは。待宵スークです。
私のブログを開いてくださって、ありがとうございます。
はじめに
「サービスに感動した」というタイトルにしましたが、五つ星ホテルとか某有名テーマパークとかの話ではございません。
サムネホイホイか(笑)
感動というか、小さなことだけど「そこに気付いてくれる人がいたのか!」と思った話です。
レストランでものすごく美味しい料理が出てくるとか、ホテルの部屋がとてもきれいで快適だったとか、そういうことはそのサービスを利用する誰もが期待しますよね。
でもそうではなくて、サービスを受ける側も思いつきもしなかったような、それをやってくれた人は今までいなかったなーと思うような…「痒いところに手が届く」サービスと言ってもいいかもしれません。
いや、サービスというより気遣いや親切かな。
直接利益は生みださないけれども、お客さんの心には結構残るものではないかなと思います。
中学校の理科の先生
いきなり公務員の話かい(笑)
利益とか関係ないやん(笑)と言いたくなるかもしれませんが(^_^;)
でも、私はその先生がしてくれたことを16年経っても覚えていて、こうしてブログに書こうとするほど印象に残っているのです。
その先生は、私が中2のときの理科の担当でした。
生徒指導の先生でもあり、田舎の粋がった不良たちを相手にするのは大変だっただろうと思います。
その先生(K先生とします)は、授業にいつも自作のプリントを使っていました。
上の方に図や表があって、下の方に説明やまとめを書き込むための枠があります。
そして、その枠に書き込む内容を板書するときにこう言ってくれるのです。
「その枠に4行書くぞ」
これってめちゃくちゃ親切じゃないですか?
生徒たちは先生の板書を追っかけながら自分のプリントに書いていくので、何行になるのか先に言ってくれるのはとてもありがたい。
入りきらなくなった!とか、余白がすごく広くなっちゃった…とかならずに済むのですから。
本当に些細なことでなかなか表面化もしてこない生徒の要望に気付いてくれていた。
少なくとも私は他にはこういう先生に出会いませんでした。
特に女子に多いと思いますが、ノートやプリントをきっちりきれいにまとめたい子っていますよね。
私もそうでした。
カラフル派・シンプル派、吹き出しとか書いて工夫したり、ノートを縦に2分割して書いたり…
後から見て気持ち良くなるようなノートにしたいんですよね。
大人からしてみたら、「きれいに書くことに神経を使ってないで、もっといろいろ書き込めよ」と言いたくなりますが、生徒にとってはそれがある意味モチベーションになっていたりもします。
(ノートのきれいさと成績の良さは必ずしも一致しないですけどね…)
そんなノートきれいに書きたい系生徒の大敵といえば…
先生の「あ さっきのところにちょっと付け足しね~」攻撃。
前に戻って書かないでよ!もうそこには入らないよ!
あーあ…無理やり余白に書くしかない…(泣)
今思えばたいしたことではないけれども、せっかくきれいに書いてきたのにそれを崩されるのって、結構イラッとしませんでしたか?
また、毎回の授業内容をきっちり1ページや見開きに収めたいタイプの子もいますよね。
そういう子にとってはスペースの配分が重要になるため、授業の終盤で「先生、今日まだたくさん書きますか?」なんて聞いたりしていました。
…と、こんなことを書くとK先生がノートをきれいに書きたい生系徒のご機嫌取りをしていたかのように思われるかもしれませんが…
実際、生徒がノートを書きやすいように配慮してくれる先生はそこまで多くなかったように思います。
書き写した方がいいのかどうか分からないものをあれこれ書く先生や、みんな書き終わっていないのにさっさと消してしまう先生もいました。
そんな先生が当たり前にいる中で、これから何行書くか先に伝えた方が生徒にとっていいよなと気付いてくれたK先生は、非常に貴重な存在だったと思います。
ある美容師さんの一言
美容院に行くと、特に女性はカット・カラー・トリートメント・パーマと結構時間がかかりますよね。
特に大きい美容院の場合、自分がシャンプーをしてもらっている間に担当美容師さんが他のお客さんのカットに行っていたりして、戻ってくるまで待たされることもしばしば。
私はカラーもパーマもしないのですが、それでもトータルで2時間くらいかかることがあります。
私は美容師さんを指名しないので、いつも違う美容師さんに切ってもらいます。
その日も初対面の若い女性の美容師さんでした。
シャンプー、大まかにカット、トリートメントが終わって、あとはブローして細かいところを整えて…というところで、その美容師さんが言いました。
「お手洗いは大丈夫ですか?」
私は結構お手洗いが近い方なので、美容院ではいつも途中でお手洗いに行きたくなっていました。
でも言い出しにくいし、タイミングも分からないので、我慢していたのです。
私は思わず、「それを聞いてくれた美容師さん、初めてです!」と言ってしまいました。
彼女は少し意外そうに「そうですか?」と言っていましたが、その後別の美容院に行ったときは途中めちゃくちゃ待たされたけどやっぱり聞いてくれませんでした。
カラーやパーマをする人はもっと時間がかかるはずですし、お手洗いに行きたいけどいつも言い出せないという人は少なくないのではないでしょうか。
でも、それを聞いてくれるかどうかよりも、美容院としてはもっと重要なことがたくさんありますよね。
ヘアスタイルの仕上がりや美容院の清潔感、美容師の言葉遣いや態度など…
ですから、美容師さん自身がお客として美容院に行って、そのときお手洗いに行きたくなったとしても、自分がまた施術する側に立った時には忘れてしまうのかなぁと思います。
私に「お手洗いは大丈夫ですか」と聞いてくれた美容師さんは、お客さんの言い出しにくいその要望にどうやって気付いたのだろう。
また今度その美容室に行ったときは指名しようかな。
終わりに
今回は、本当に些細なことだけどありがたいと感じた親切について書かせていただきました。
どんな仕事でも、日常生活でも、小さな小さな表面化しない要望に気付けるようになりたいものです。
お客様を喜ばせるべく用意された一流のサービスと比べるものではないかもしれませんが、このようなちょっとした気遣いも非常に価値のあるものだと思います。
それでは、今回はこの辺で。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。