30歳からの歯列矯正(5)スペースをつくるための抜歯
こんにちは。待宵スークです。
私のブログを開いてくださって、ありがとうございます。
歯列矯正体験記(5)です!
スペースをつくるための抜歯
前回までの親知らずの抜歯は、実は歯列矯正にはそこまで関係ありません。
より重要なのは、今回の抜歯です。
私の担当医S先生の話によると、前の方の歯よりも奥歯の方が骨にしっかりくっついているそうです。
だから、前の方の歯は力がかかると動きやすく、窮屈になったりして歯並びが乱れてしまうのは前の方。
斜めになってしまったり、歯と歯が重なってしまったりするわけです。
ブラケットによる歯列矯正は、骨にしっかりくっついていて動きにくい奥歯を支えにして、前の方の歯を動かしていきます。
そして、斜めになっていたり重なっていたりする歯をきれいに並べ直すためには、歯を抜いてスペースをつくらなければいけないのです。
(抜歯しない矯正もあるようですが、そちらは私には分かりません。乱れ方の程度にもよるのかも?)
且つ、スペースをつくるための抜歯はどこでも良いわけではありません。
あまり奥の方を抜くと、前の方の歯がうまく動かなかったり時間がかかったりするので、結構前の方を抜けなければならないのです。
ほとんどの人は、4番の歯を抜くそうです。
口を開けたときやっぱり1~3番が圧倒的に目立ちますから、ここをできるだけきれいに並べるためには4番を抜くのが一番良いのですね。
(4番もニカッと笑うと見えますけどね…)
ただし、4番は健康な歯だけど5番には虫歯があるなど、事情によっては5番を抜くこともあるらしいです。
その場合は、バランスが崩れないように左右両方とも5番を抜くことになります。
私は上下左右で合計4本ある「4番」を全て抜くことになりました…
「抜くときの大変さは、上の親知らずと下の親知らずの間くらいですかね」
ふむふむ。それは…結構痛いということですよね、S先生。
はじめに右側の上下の4番、1週間後に左側の上下の4番を抜くことになりました。
(抜歯後の食事のしやすさを考えて、右側・左側でまとめて抜きます)
右側の4番の抜歯
右側を抜いたときはほぼ想定の範囲内だったので、省略します。
上の歯茎に麻酔(表面→注射)
↓
上の歯を抜歯
↓
下の歯茎に麻酔(表面→注射)
↓
ぶりっ子ポーズ♥♥(「30歳からの歯列矯正(4)」参照)で下の歯を抜歯
想定内だったと言いましたが、下の歯を抜くときに歯がグッ…と動いたのを感じて「いたーい!!」と声を出してしまいました(笑)
実際痛みはなかったのですが、麻酔が効いていると歯が動いているのもほとんど分からないものなので、一瞬で恐怖心が湧きあがり思わず…(*_*;
5年前のまぶたの手術
少し話が脱線しますが…
右側上下の4番の歯を抜いた後、私ってば「いたーい!!」とか叫んじゃって恥ずかしい…いい歳して怖がりすぎかなぁ、と考えていました。
そのときに、ふと約5年間にまぶたの手術をしたことを思い出したのです。
まだ前の会社で働いていた頃、私は「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」という目の病気になりました。
まぶたの中に小さな腫瘍ができる病気です。
(私の姉も、そしてS先生も経験者でした。結構よくある病気みたいですね)
見た目には分からないし、痛くも痒くなかったのですが、今後炎症を起こす可能性があるということで手術して取ることに。
手術としては30~40分で終わる簡単なもの。
麻酔をしてまぶたを切開し、腫瘍を取るだけです。
しかし、それがめちゃくちゃ痛かったのです。
おそらく私の人生の中で一番痛かった。
まぶたを切開するところまでは問題なかったのですが、ピンセット(?)でまぶたの内側の腫瘍を処置し始めたら激痛が。
途中で麻酔を追加しても効かず、あまりの痛みと恐怖で涙がだばだば出ました。
手術が終わった後もしばらく動けず、手術中に体にものすごく力が入っていたようで首まで痛くなりました。
もしかしたら、この経験のせいで「麻酔がちゃんと効いていなくて痛かったらどうしよう」と麻酔を信じられなくなっているのかもしれません。
あんな思いは二度と御免です…
左側の4番の抜歯
右側の上下の4番を抜いた1週間後、今度は左側の4番を抜きます。
これで抜歯が全て終わる・・・!!
左側の上の4番
麻酔はいつもと同じ。
表面麻酔からの注射。
嫌は嫌だけど、さすがに慣れてきます。
麻酔が効いているかどうか確認、問題なし。
ペンチのような器具で歯を掴んでぐいぐいと揺らしていきます。
いつも通りです。
しかし…
メキメキ・・・みしみし・・・
な な な 何かめちゃくちゃ恐ろしい音がしてるんですけど!??
何!? 骨!? 骨の音!!?
怖かったけど、痛くはなかったので笑って我慢(笑)
今まで聞いたことのない音がしましたが、普通に抜けました。
抜いた歯を見てみたら、歯が割れてるーーーっ!!!
と思ったら、歯にかぶせもの(セラミックか樹脂か忘れました…)がしてあって、それが割れたそうです。
あー怖かった。
左側の下の4番
さて、最後の抜歯です。
親知らずから始まって、8本目の抜歯。
ところが…これが痛かったんです…
いつもと同じ流れで表面麻酔をして、それから注射。
このとき歯茎の表側と裏側に注射するのですが、なぜか裏側の麻酔がなかなか効いてこないのです。
舌で歯茎の裏側に触れてみると、効いている感じがほとんどしません。
表側はきちんと麻酔が効いてきて、唇の方まで感覚がなくなってきていました
S先生に言って、裏側に麻酔を追加してもらいましたが、それでもダメ。
裏側は歯茎が薄い(すぐ下に骨がある)ため、表側より麻酔が効きにくいそう。
しかし、1週間前に右下4番を抜いたときは問題なかったので、なぜ効かないのか分かりません。
また、緊張していたり治療箇所に意識を向けすぎていたりすると麻酔が効かなくなることがあるとのこと。
ということで、気を紛らわせるためにS先生と一緒に今夜の夕食の献立を考えることに(笑)
「冷蔵庫にもやしが残ってて、使い道に迷ってるんですよねぇ」
「やっぱりもやしはもやし炒めじゃないですか?味覇で」
「あ 味覇いいですよね。前に日本で買いました」
(中略)
「何だかんだそれが一番おいしいですかねー。昨日はナムルだったから今日はもやし炒めにしようかな」
歯医者(しかも抜歯する途中)での会話じゃないww
まだちょっと危うい効き具合でしたが、抜歯決行することに。
やっぱり途中でさらに麻酔追加。
左下の4番は、3番が重なっていて邪魔になっているせいで前後に揺らすことができず、後ろ側(内側)にぐーっと倒していくしかありませんでした。
歯の根元が折れないように気を付けつつ、内側にぐーっと…
しかもペンチのようなある程度長さのある器具で歯を掴んでいるので、これを口の内側に向かって倒すのって難しい。
S先生は途中で椅子のリクライニングの角度も変えて…あ そのとき私はもちろんぶりっ子ポーズです。下の歯を抜くときはぶりっ子ポーズ必須です。
下の歯を抜くときは本当にあごが痛い…
そしてやっと・・・抜けました・・・
ケーキにろうそくを立てたところをイメージしてみてください。
そのろうそくを横から指で押してゆっくり倒していくと、ろうそくの埋まっている穴の入り口が広がっていきますよね。
まさにそんな感じで、歯が埋まっていたところが押し広げられたような感じでズキズキと痛みました。
やはり麻酔は最後まで十分効いてくれなかったらしい。
病院を出てからもしばらくは痛みが続いていましたが、40~50分ほどで薬が効いてきて収まりました。
病院を出てからのある出来事については、こちらの記事をご覧くださいませ。
4番抜歯後
一番奥にある親知らずを抜いたのと違って、食事そのものがしにくくなりました。
抜いてから1週間ほどは、味が濃いものはもちろんしみるし、傷口付近に固いものが当たると痛い…
歯磨きをするときも、歯列が3ブロックに分かれてしまっている状態なので非常に磨きにくい。
うっかり傷口に歯ブラシを強く当ててしまうとこれまた痛い。
さらに、左側を抜くときに麻酔をたくさん使ったので口内炎もできて…
とにかくいろいろ不便だし痛かったです。
でも、奥歯だけで食べられて傷に当たりにくく、味の刺激も強くない食べ物を見つけました。
ポッキー&プリッツ!!!
細長いので、狙ったところ(奥歯)に一発で届く!的な感じです。
皆さんも前の方の歯を抜くことになったらお試しあれ。笑
これで抜歯編は終わりになります。
次はやっと矯正器具装着です!
お読みくださり、ありがとうございました。