子どもを持たない選択(2)
こんにちは。待宵スークです。
私のブログを開いてくださって、ありがとうございます。
今回は「子どもを持たない選択」の続きです。
子どもはほしくないと思う理由
③母になる自信がない
「子どもを持たない選択(1)」で書いた内容と少しかぶりますが、私は私のことでいっぱいいっぱいで、子どもを育てることなどできるのか?と思います。
前回、理由②の「やりたい仕事がある」の中で「仕事に没頭すると生活や精神力の90%くらいを注いでしまう」と書きましたが、要するに私には大きな課題を同時に複数抱えられるキャパシティがないのです。
また、気持ちの切り替えが下手だということもあって、仕事で気になっていることがあると、その気分を家庭にも持ち込んでしまいます。
家に帰ったら母親モードON!なんてたぶん私にはできない。
また、自分のような人間が子どもをきちんと躾けて、立派に育て上げられるとも思えません。
とにかく危なっかしい乳幼児期、人間性が形成されていく児童期、人間関係の悩みを抱えやすい思春期、自立していく青年期…
その全ての場面において、完璧ではなくとも、私は母としての役割を果たせるのか。
「親になるときは誰でも不安を抱えているものだけど、大丈夫。子どもが親にしてくれるよ」なんていう言葉を聞いたこともあります。
でも、誰でもできるよと言われるものを私はいつも失敗してきたからなぁ…
④母親というものに対する憧れがない
母子の幸せそうな様子を見て微笑ましいなと思うことはあっても、自分もあんなふうに…という気持ちが湧いてきません。
私が入っているスポーツサークルにママさんプレーヤーの方々がおり、その子どもたちとも接する機会がよくあります。
ママさんたちは、子どもたちの「お母さん頑張ってー!」という声援に笑顔で応えたり、転んで泣き出した子の手当てをしたり、時には厳しく叱ったり。
でも、そんな「母親」の姿を見ていても「子どもは可愛いな」とか「お母さんは大変そうだな」とか思うだけで、憧れは全く感じられないのです。
こんなことを言っていると、母に申し訳ない気持ちになりますが…
私の母はとても良いお母さんです。
「子どもはいらない」を表明するとよく言われる言葉
「子どもがいなかったら将来寂しくない?」
寂しいかもしれません。年を取ってから面倒を見てもらうこともできません。
夫婦どちらかが寝たきりになったり、早く死ぬ可能性だってもちろんあります。
もしそうなったら、寂しいし、困るでしょうね。
子どもは寂しさを紛らわすためにいるわけじゃないし、ましてや老後の面倒を見てもらうためにつくるものじゃない、と思われるかもしれません。
しかし、昔は子どもは特に農家にとって専ら働き手として必要とされていたくらいですから、将来寂しくないように、老後に面倒を見てもらえるように、というのも間違ってはいないと思います。
もちろん愛情を注いで育ててこそであって、そればかりを求める親は嫌ですけど。
「いつかほしくなっても、年を取ってからは生めないよ」
そうはいっても、ほしくないうちから生むことはできません。
モノだったら、ちょっとくらい高価でも「思い切って買ってみたけど、イマイチだったなー。メルカリで売っちゃおう」なんてこともできます。
しかし、子どもはそういうわけにはいきません。
出産できない歳になってから「やっぱり子どもほしかったな」と思うようになる可能性もあるとは思います。
それでも、「生んでみたけどイマイチだった」になるリスクは恐ろしくてとれません。
子どもを生める年齢の時にほしいと思っていなかったのだから、それは仕方ないのです。
「結婚して母になるのが女の幸せじゃない?」
それは確かに幸せなことだと思います。
子どもを生むことは、女性だけが持てる役割。
また、特に昔は「男は外で仕事、女は家を守る」でしたから、男性は仕事優先。
女性が子どもと長い時間を過ごし、育てていく。
その中にたくさんの幸せがある。
時代が変わりつつあるとはいえ、今でも子育てのメインは母親という夫婦が多いですよね。
ですから、子どもを生み、育てることが「女の」幸せと言われることは理解できます。
しかし、そうでなければ「女の」そして「私の」人生として欠けているような、務めを果たしていないような言い方をされるのは嫌です。
あるハリウッド女優の言葉
ずいぶん前の話ですが、ある有名なハリウッド女優さんがインタビューで自身の子どもについて語っていました。
きっとメインは映画の宣伝か何かだったはずですが、よく覚えていません。
私の頭に今でも残っているのは、彼女のこんな言葉です。
「子どもができてから、人生で初めて自分の優先順位が2番目になった」
売れっ子の女優さんですから、もしかしたら自分自身や自分の仕事だけで精一杯な日々を送っていたのかもしれません。
また、家族や夫、友人など、どんなに大切な人がいても優先順位はやっぱり自分自身が1番。
それはむしろ普通のことだと思います。
ところが、子どもを生んでからは何を差し置いても最優先は子ども、自分は後回しになった。
私はそのインタビューを見て「子どもがいることによって人は大きく変わっていくんだな。素晴らしいことだな」と思いました。
何より、子どもを生んでからの変化について語るその女優さんがとても素敵でした。
なぜあの言葉が何年も私の心に残り続けているのかはよく分かりません。
でもおそらく、自分の優先順位が2番になるなんて私には想像できず、当時少なからず衝撃を受けたからなのだと思います。
終わりに
子どもがいる人生と、いない人生、両方体験できたらいいのに。
子どもはほしくないけど、私と夫の子はどんな顔で、どんなふうに育つかはちょっと興味あるかな。
私たち夫婦は得意不得意が結構違うから、うまくすればなかなかバランスの良い子になるかも?なんて(笑)。
あ…でもどっちに似ても数学はダメだ。
こんなことを想像していたら、みんな子どもがほしくなってくるものなのでしょうか。
考えるのは面白いけど…
私はやっぱりほしくならないみたいです。
過去に一度婦人科系?の病気を経験しているので、ほしいと思ってもできるのか分かりませんけど。
もしかしたらできないのかもしれないので、それを考えると子どもを望んでいなくて良かったと思ってしまうなぁ。
それでは、今回はこの辺で。
お読みくださり、ありがとうございました。