家族や友達には話しにくいけど、でも誰かに聞いてほしいこと

家族や友達には話しにくいけど、でも誰かに話したいこと

日々いろんなことを考え、悩むけれど、家族や友達には話しにくい。でも誰かに話したい。そんな話をつらつら綴ります。アラサー、子無し主婦、海外在住、駐在妻。

何でもいいから自分の存在価値がほしい

こんにちは。待宵スークです。
私のブログを開いてくださって、ありがとうございます。



私は少し前まで、お店など建物に入ると天井をぐるりと見渡す癖がついていました。
最近はしなくなりましたが。


その癖は、私が新卒で入った会社での経験によるものでした。


本来の役目を果たせないとき


例えば・・・

もしあなたが野球チームに入っていたら、攻撃や守備で良いプレーをしたいですよね。
もしあなたが営業職に就いていたら、たくさん契約を取って売上を稼ぎたいですよね。
もしあなたがコックさんなら、美味しいと言われる料理を作りたいですよね。


本来の目的や役割を果たすことで組織やお客様に貢献することができれば、それが一番良いと思います。
そして、それによって組織のメンバーやお客様に認められるのが一番嬉しいのではないでしょうか。


しかしながら、必ずしも本来果たすべきこと、期待されていることを自分ができるとは限りません

野球チームに入っているけれども、野球があまり上手ではないかもしれません。
営業職に就いているけれども、あまり契約を取れないかもしれません。
コックさんだけれども、あまり美味しいと言われる料理を作れないかもしれません。


それでも、「だったら辞めてしまえばいいのに」と言われてもさまざまな事情で簡単には辞められない場合もあります。


そんなとき、あなたならどうしますか?


今回は、そんなとき私はどうしたのかというお話をしたいと思います。



役割を果たさなければ存在価値がない


「劣等感が服着て歩いてる」に書きましたが、私は新卒で入った会社ではかなり惨めな日々を送りました。

matsuyoisouk.hatenablog.com

期待される役割を果たせるようになるための努力はもちろんしました。
先輩に相談したり、自分なりに研究したり、実践演習をしたり・・・
それによって自分自身のスキルは向上しましたが、会社に求められているレベルになかなか届きません。


転職することは何度も考えました。
しかし、今の会社を辞めるのも新しい会社に飛び込むのも、どちらもとても勇気がいります。
違う仕事ならうまくいくという自信もありません。

それに、辛いことが多くても、やりがいも非常に大きい仕事でした。
私にとってこれよりもやりがいのある仕事があるのだろうか、ということはずっと考えていましたし、手放したくない案件もありました。
少なくとも、年度の途中での退職はしない。そう決めました。


とはいえ、会社は家族や友達の集まりではないのだから、役割を果たしてこそ存在価値があります
「あなたはいてくれるだけでいいの」なんてことはありえません。


どうにかして価値を生み出さなければ。必要とされなければ。


価値が高いものとは何でしょう?
例えば、なぜ人々はダイヤモンドをほしがるのでしょうか。
簡単にいえば美しいからですよね。
道端に落ちている石をどんなに磨いても、ダイヤモンドのような輝きは出せません。
ただの石と比べて特別美しいので手に入れたいけれども、あちこちにあるものではない。
さらに、ダイヤモンドをキラキラと輝かせるためには加工する技術も必要です。


つまり、他のものよりも優れた特性があり、且つ手に入りにくいものは価値が高いのですね。
平凡以下でどこにでもあるものに価値はありません。


どうにかして自分の価値を生み出したい


会社がほしがる人材も同じです。
私が必要とされるためには、他の人が簡単にできないことをする必要があります。
それが「本来求められていること」ではなくても。
(もちろん、本務に対する努力を放棄するということではありません)


そこで私が取り組んだのは「切れている電球を探して誰よりも早く交換する」ことでした。

毎日会社に到着したら、入り口から事務所まで全ての電球をチェックしながら歩きます。
天井には小さな電球がたくさんあるので、毎日見ていると頻繁に切れている電球が見つかります。
1つ切れていてもフロアが暗くなるほどではないので、意識的に見ないとなかなか気付かないものです。

いや、他の人も気付いていたのかもしれません。
でもおそらく面倒なのです。
倉庫から脚立を出してきて、電球を新しいものに換え、古い電球に「済」と書いて、決められた場所に捨てる・・・
確かに面倒ですが、たった5~10分くらいの作業ですし、入り口から事務所まではお客様も通るところです。
それでも、みんな他にもやらなければいけない業務がたくさんあるので、率先してやろうとは思わないのでしょう。


こんなの大したことではないと思われるかもしれません。
ですが、どこかお店に入ったら天井を見渡してみてください。切れた電球がそのままになっていることが意外とよくあります。
冒頭に書いたように、私は建物に入ると天井を見上げるのが癖になりました。
以前、某大手携帯電話(電子機器)ストアに行ったときも、何気なく天井を見ると・・・ありました。
白を基調とした、いかにも最新鋭の機器を扱っていますという雰囲気の内装の店内に、切れたままになっている電球が。
営業時間中に切れたのかもしれないので断言はできませんが、「こんな有名なメーカーの専門店なのに、切れた電球に気付く店員が1人もいないんだ。私は入ってすぐに気付いたのに」と密かに優越感に浸ったものです(苦笑)。


電球を交換するという非常に地味で誰でもできる作業でも、続けているうちに同僚や上司たちから「いつも待宵がやってくれている」と認識されるようになりました。

他にも、お客様用のリーフレットをこまめに補充したり、時期を過ぎた掲示物をはがしておいたりと、「誰かがやらなくてはならないけど、気付きにくい雑務」を誰よりもやりました。

本務ではまだまだ満足のいく成果は出せていないが、よく頑張っているし、細かいことに気が付くやつだ。
そんな評価を手に入れたのです。


しかし一方で、虚しさも募ります。
私は雑務でしか評価されていない。それしかできない。
誰にでもできる仕事だから、後輩が積極的にやり始めたりしたらまた私の存在価値がなくなる。
むしろ後輩がやるようになった方がいいはずなのに、仕事を取られてしまったら困るなんて考えている私は何なんだ。
結局、雑務をどんなに頑張っても自分のプライドを守ることなどできなかったのです。
そんなのは当たり前なのですが、どうにかして、何でもいいから必要とされたいと必死だったのでした。


終わりに

なぜこんな記事を書こうと思ったのかと言いますと、最近アルバイトをしていて当時を思い出すことが多いからです。


今のアルバイトのメンバーの中では、私が一番新しく入りました。
しかし、そのことを差し引いても、どうも私は作業が遅くミスが多い気がするのです。
ああ・・・私ってやっぱり何の仕事をしても人並み以下だなぁ・・・帰り道によくそんなことを考えます。


つい最近のある日、私より早いシフトの人が急に欠勤することになり、社員さんから私に「1~2時間早く出勤できないか」と連絡が来ました。
「いつもミスをして社員さんたちにたくさん迷惑をかけているから、こういうときくらい役にたたなきゃ存在価値がない」
ついそんなことを考えてしまい、朝ごはんの洗い物も洗濯も終わっていなかったのに急いで家を出て、2時間早く出勤したのでした。

社員さんには感謝されましたが、私って何も変わっていないなぁ・・・と少し残念な気持ちになってしまいました。
(余談ですが、欠勤した本人からは翌日会った時に感謝も謝罪もなく、少しモヤモヤしました。笑)


ついでに、この日は通勤途中にちょっとした不思議な出来事に出会いましたので、よろしければそれについての記事もどうぞ。
matsuyoisouk.hatenablog.com



人から必要とされたい、認められたい、自分の居場所を守りたい。
その欲求からはやはり逃れられないものなのですね・・・

それでは、今回はこの辺で。
お読みくださって、ありがとうございました。




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