家族や友達には話しにくいけど、でも誰かに聞いてほしいこと

家族や友達には話しにくいけど、でも誰かに話したいこと

日々いろんなことを考え、悩むけれど、家族や友達には話しにくい。でも誰かに話したい。そんな話をつらつら綴ります。アラサー、子無し主婦、海外在住、駐在妻。

子無し専業主婦は友達に「暇でしょ?」「寂しくない?」と飽きるほど言われる

こんにちは。待宵スークです。

私のブログを開いてくださって、ありがとうございます。

 

matsuyoisouk.hatenablog.com

 

「自己紹介」でも少し触れましたが、私は海外で生活し始めて2年目の駐在妻です。

このブログでは、海外生活や主婦業について思うことについてもいろいろ書いていきたいと思います。

愚痴や悩みが多くなってしまうと思うので、不快感を与えるような表現にならないように気を付けますが、できるだけ思ったままを書くつもりです。

共感してくださる方が少しでもいらっしゃったら嬉しいなぁ・・・

 

 

今は少しだけアルバイトをしていますが、私は海外に来てから1年以上ずっと無職でした。

そして私たち夫婦には子どもがいないため、いわゆる「子無し専業主婦」だったのです。

 友人たちからは

「昼間何してるの?笑」

「退屈じゃない?」

「淋しくない?」

と、飽きるほど言われました。

 ほんとそうなのよ~という人もいますが、元の生活とのギャップの程度、現地の環境などにより、実際の駐在妻事情はさまざまです。

私の周りでも、現地で駐在妻友達をたくさん作ってランチや買い物を楽しむ人、習い事に精を出す人、あまり外出しない人、海外生活のストレスに耐えられなくなって帰国した人など、いろいろな人がいます。

 

私はといいますと、引っ越した当初から、退屈ではないし淋しくもありませんでした。

例えば現地の言葉の勉強とか、仕事に忙殺されていたときには読めなかった本を読むとか、やりたいことはいくらでもあります(いつもコツコツ勉強できるのかは別ですが…汗)。

また、日本にいた頃から休日は一人の時間を満喫するのが好きでしたし、あまりホームシックになるようなタイプでもなかったのです。

 

ただ、子無し専業主婦の自分と 毎日仕事漬けの夫を比べてしまうと、居ても立ってもいられないような気持ちになりました。

日本にいた頃は私もバリバリ働いており、夫に勝るとも劣らない収入と忙しさでした。

自分の仕事に誇りを持っていましたし、働くこと自体も私は好きです。

しかし子無し専業主婦になってから、どんなに家事を一生懸命やろうと、どんなに勉強しようと、夫に釣り合わない・・・そんなふうに感じてしまうようになりました。

国によっては駐在妻が働いても違法になりませんが、それでもさまざまな制約がありますし、リスクも高いため、働き始めるのは容易ではありません。

仕事を辞めて夫の海外赴任についていくと決めたのは間違いなく自分自身なのですが、だからといってモヤモヤした気持ちを簡単に割り切ることはできませんでした。

 

そんなとき、日本に帰省する機会があり、友達2人と私の3人で食事をすることになりました。

その友達2人とは、高校1年のときに出会ってから14年の付き合いです。

高校3年間同じ部活で青春をともに過ごし、卒業してからも年に何度かは会うという関係が続いていました。

友達が多い方ではない私にとって、とても貴重で大切な存在です。

 

さて、食事をしながら当然のように「スークの海外生活はどうなの?」という話題になります。

本当なら、先ほど述べたようなモヤモヤを吐露したいところでした。

しかしながら、実はこの友達2人の職業は超多忙な学校の先生なのです。

授業はもちろん、部活の朝練・午後練、学校行事に学年行事、生徒指導に保護者対応、そして大量の事務作業・・・「日本の先生は世界一忙しい」と言われているとおり、話に聞いた2人の生活は本当に大変そうでした。

1人はこの日も部活の休日練習が終わってから遅れて合流し、もう1人は昨年結婚して主婦業も毎日こなしています。

子無し専業主婦には子無し専業主婦なりの辛さがあるけれども、外で働いていた頃に比べれば、精神的にも体力的にも負担が軽いのは私にとって間違いありません。

この2人に向かって専業主婦で辛いですなんて言えない・・・そう思った私は、笑いながら「何か2人の大変そうな話を聞いた後だと申し訳ない気持ちになるな~。買い物とか語学学校には行くけど、学校がない日とか夫の夕食作らなくていい日は私もうカスみたいな生活だよ~」とバカっぽく言いました。

すると、先生兼主婦の友達がこう言ったのです。

 

「ぇー…ラクでいいなぁ」

 

文字だと伝わりにくいのですが、言葉を付け足すならば

「まじで?そんなラクして生活してんの?本当にカスじゃん」

というような口調でした。

感じているまま辛さを訴えて「そんなん大したことないじゃん」と否定されたらますます傷付くと思い、ついバカっぽく言ってしまった私が悪いのです。間違いなく。というか、実際ラクして生活していると思います。

しかし、長い付き合いの友達だった分「ああ、この人は私のことを見下すんだ」と内心ショックでした。

その日の食事会は最初から最後まで喋り通しで、久しぶりの再会を存分に楽しみましたが、友達のその一言はその後もずっと頭の中に残り続けることになりました。

 

彼女たちと現在まで付き合いが続いているのは、学生時代も社会人になってからも、いつもそれぞれが頑張っていたからだと思います。

久しぶりに会った時には近況を共有して、これからも頑張ろうねと励まし合っていました。

しかし、ここまでお互いの生活が大きく違うのは14年間で初めてのことで、私は本当の気持ちを吐き出すことができませんでした。

もしかしたら、「どんな状況になっても私のことを認めてくれる」と思えるほどには、私は彼女たちのことを信頼していなかったのかもしれません。

そんなことにも気付いてしまい、少し悲しい気持ちになったのでした。

 

 

専業主婦になることを望む人もいれば、望まない人もおり、望んでいたけど実際は思っていたより良くなかったという人もいます。

先にも述べたように、私は自分の意思で夫の海外勤務についていくことを決め、専業主婦になりました。

しかしながら、望んだのはあくまでも「夫と一緒にいること」であり、仕事を辞めることや慣れない環境での生活など、「夫と一緒にいること」に伴う全てを喜んで受け入れたわけではありません。

海外に来たことを後悔してはいないけれども、分かっていて自分で決めたことなんだから何を言われても平気、ということではないのです。

 

今では、海外に来てすぐの頃に比べると活動の幅がかなり広がり、それなりに充実した生活になりました。

思い切り働けないのはやはり残念ですが、今のうちにたくさん勉強して、「ヒマそうだね(笑)」って言ってきた人たちをいつか見返してやるーーー!!と思っています。

 

それでは、今回はこの辺で。

お読みくださり、ありがとうございました。